一睡もすることなく午前4時になり、昨日のこの時間に一体何があったのか…
一日時間を巻き戻すことができるのであれば、絶対に寝ない!maonを守る!
そう思ったが、できるわけもなく悲しみがまた押し寄せてくる。
朝の陽ざしはまぶしくて、こんなに天気が良くて休みなら、間違いなく子供たちを
連れて遊びに行っているであろう…家の中では線香の匂いが立ち込めている。
今、私がmaonのためにできることは、絶えることなく線香に火を灯すことだけだ。
午前中は何もできず、家族間での会話もほとんどなく過ぎていった。
午後は通夜と葬儀の打ち合わせがあるため、葬儀場まで車で行くしかない…
出かける気力もなかったが、車を葬儀場まで走らせた。
葬儀場へ向かう途中、目にしたのは看板だった。
「〇〇家式場」と書かれた白地に黒字の看板だ。やはり現実なんだ…何度も同じことを
思うのは、現実から逃れたい気持ちが強すぎるからだと思う。
看板を目にしたことや、車から見る景色は思い出がたくさんあり涙が止まらない。
葬儀場で打ち合わせをしたが、何をどのように話したのかはよく覚えていないが、
会場ではmaonがとても好きだった、となりのトトロの「歩こう」を流すことと、
入口に写真を飾ることを決めた。元気だった頃の笑顔の写真を…
少しでもmaonの笑顔を探したい…そう思いながら帰宅し、パソコンを立ち上げて、
約1万枚ある写真の中から、ひまわりのようだった…お日様のようだった…
そんなmaonの笑顔を、涙を流しながら朝まで探した。
悲しかったが、もう一度maonの笑顔が見たくて…