2007.1.28 人生で最も悲しかった日

 

1月28日は朝6時に起床し、東京へ出かける準備をしました。

この日はコンテストにて優勝したので、式典にて表彰される日でした。

準備を終えたのが7時頃、長男は起きていたがmaonは布団に潜っていて、頭だけが見え

ていた。

 

 

maonはよく寝る子だったので、良く寝ているな…と思い、特に気に止めることもなく

私は家を出て駅へと向かった。

 

 

電車に乗り30分が経過した頃だろうか…当時の妻から電話があった。

めったに電話をしてくることがないので、何があったんだろう…忘れ物でもしたかな?

そう思い電話に出ることにした。

 

 

…何を言っているのかよく聞き取れないが、悲鳴に似たような声で妻はこう言った。

「maonが息をしていない! どうしたらいいのかわからない!」

「実家に電話してお母さんが今、家に向かっている!」そう言ったあと電話が切れた。

 

 

いったい何を言っているのか全く理解できない…その時の私の顔は相当青ざめていた

ようで、一緒にいた同僚数名からは「どうした!顔色が悪いぞ!」と言われ、電話の

内容を説明した。

 

 

「すぐに戻った方がいいよ!表彰式はどうにでもなるから!」そう言われて我に返り、

途中下車して下りの電車に乗ることにしたが…30分の帰り道が、1時間にも2時間にも

感じられた…まるで時間が止まっているような…なんともいえない感覚に襲われた。

そして手と足が震え、立つことさえもできなくなってしまった。

 

 

駅に着き、家までの距離は歩いて10分だが思うように歩けない…

だが、そんなことも言っていられない!そう思い足をつねり震えを止めた。

どうにか走ることができるようになり、もう少しで家だ!と思った時に電話がかかって

きた。妻からだった…

 

 

「maonちゃん…ダメだって…」「今は救急車で運ばれて〇〇病院にいる」

「焦らなくていいから運転気を付けて…」そう伝えられた。

これは夢じゃないのか?それにしてはリアルな夢だ…いったい何があったのか?

maonが息をしていない?そんなはずはない!昨日は元気だったじゃないか!!

 

 

心の中で何度もつぶやいたが、これは間違いなく現実なんだと実感した。

だが私の心には、早く病院に行ってmaonに会うんだ!

そうすればきっと元気な顔が見れるはずだ!と現実逃避をしていた。

今思えば、崩壊しそうな心を自主防衛していたのかもしれない…

 

 

車に乗り込んだ時、運転席の後ろで遊んでいた子供たちの姿が浮かぶ。

涙が止まらない…運転できる状態じゃない…でも、maonが病院で待っている!

そう思いキーを回してエンジンをかけた。そして、足と手が震えが状態で運転した。

 

 

当時の状況を後日、メモにして書き綴っているが、その当時の心境はこうだった。

悪い夢なら覚めてくれ!なんでこんなことに…何か悪いをことしたか?

昔はともかく、結婚してからは真面目に過ごしてきたはず!

なぜmaonなんだ………!!!